ワードアートを使って、ドラッグで簡単に文字を大きくする方法です。通常は、ワードアートの文字列の大きさは、フォントサイズを変更しなければなりませんが、ひと工夫するとドラッグで文字(テキスト)も大きくできます。
ここでは、A4サイズの用紙に縦書きの大きな2文字をワードアートで作成します。ドラッグで大きくする方法です。
Word2016で解説しますが、ExcelやPowerPointでも同様の操作を行うことができます。
参考以前は、ワードアートはドラッグで文字も一緒に大きくすることができました。ExcelとPowerPointは2003まで、Wordは2007まで、ドラッグで拡大/縮小を行っていました。
以下の記事内のワードアートを使う方法で解説しています。
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大きな一文字をA4用紙いっぱいに印刷する方法
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Wordでは、旧拡張子(.doc)にすると、以前のワードアートを使用できます。
新拡張子に変換しても、旧バージョンのワードアートの機能を使用したい場合は、[以前のバージョンのWordとの互換性を保持する]のチェックボックスをオンにして保存します。
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旧バージョンとの互換性を保持して保存するには
Word97-2003文書(*.doc)で保存されている文書は、まだ多く使用されていると思います。 新機能を使うには、新拡張子(*.docx ...
ワードアートの挿入
[挿入]タブの[テキスト]グループにある[ワードアート]をクリックします。
ギャラリーの中から、任意のスタイルを選択します。スタイルは後で変更できます。
ここでは[塗りつぶし: 黒、文字色1; 影]を選択します。
ウィンドウの幅が大きければ、上記のように[ワードアート]と表示されていますが、ウィンドウ幅が狭い場合は、下の画像のようになっていると思います。
ポップヒントには以下のように記されています。
ワードアートの挿入
ワードアートテキストボックスを使って、文書に装飾を加えます。
参考ポップヒントでも分かるかと思いますが、ワードアートはテキストボックスと文字の効果を組み合わせたものです。ですから、テキストボックスを使用しても、ワードアートと同様の操作ができます。
ワードアートの挿入については、以下の記事でも解説しています。参考になると思います。
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ワードアートでは挿入文字をアーチ型にもできる
Wordでタイトルなどを少し目立たせたい、またはグラフィカルな文字にしたいということがありますね。 そういう時に使うと便利なのがワードアート ...
文字の入力
ワードアートがカーソルの位置に挿入されます。
[ここに文字を入力]が反転したまま(グレイの状態)、キーボードから文字を入力します。
ここでは[笑顔]と入力します。以下の画像のようになります。
ワードアートを縦書きに変更
ワードアートを縦書きに変更します。
ワードアートを挿入すると、[描画ツール]タブが現れます。[書式]タブの[テキスト]グループにある[文字列の方向]をクリックして、[縦書き]をクリックします。
[変形]から[四角]を選択
さて、このままサイズ変更ハンドルをドラッグしても、ワードアートの枠が広がるだけです。文字の大きさは変わりません。
これをドラッグでワードアートの文字(テキスト)も大きくする方法を紹介します。
[書式]タブの[ワードアートのスタイル]グループにある[文字の効果]をクリックします。
そして、[変形]の[形状]から[四角]を選択します。
ワードアートは、下のようになります。枠いっぱいに文字が広がったと思います。
これで、ドラッグでテキストも一緒に拡大できます。
ワードアートの右下のサイズ変更ハンドルにマウスを合わせて、右下に向かってドラッグします。
用紙いっぱいに拡大することができます。
参考[変形]から形状を選択して利用した場合は、ドラッグでワードアートのサイズを変更すると文字も枠線に合わせて拡大/縮小します。
Word2013とWord2010の場合
Word2016とWord2019では、既定の設定のまま上記操作をしても問題ないのですが、Word2013、Word2010で上記操作をすると、グレイの四角のマークが表示されます。
以下の画像は、Word2013です。
グレイの四角マークを非表示にする方法です。
[ファイル]タブをクリックして、Backstageビューを表示します。
[オプション]をクリックして、[Wordのオプション]ダイアログボックスを表示します。
[表示]をクリックして、[常に画面に表示する編集記号]の[段落記号]と[すべての編集記号を表示する]のチェックボックスをオフにします。
これで非表示になります。
[段落記号]を表示するには、[ホーム]タブの[段落]グループにある[編集記号の表示/非表示]をオンにします。
オプションの[すべての編集記号を表示する]は、[ホーム]タブの[段落]グループにある[編集記号の表示/非表示]ボタンと連動します。
常に画面に表示する編集記号の設定については、以下を参照してください。
Wordのオプションの[常に画面に表示する編集記号]について
スタイルの変更
[書式]タブの[ワードアートのスタイル]グループにある[クイックスタイル]から任意のスタイルに変更できます。
[書式]タブの[ワードアートのスタイル]グループには、[文字の塗りつぶし]と[文字の輪郭]もあります。
[文字の効果]には、反射や光彩などのさまざまな視覚効果があります。楽しんでくださいね。
また、Wordであれば[ホーム]タブの[フォント]グループにある[文字の効果と体裁]からスタイルを設定することもできます。
参考[文字の効果]はWord2010からの機能です。
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ワードアートの一部の文字を大きくするには
ワードアート内の大きくしたい文字のみを選択して、
フォントサイズを変更します。一部の文字のみスタイルを変更する場合も、文字を選択して行います。
注意ExcelとPowerPointでは、[形状]から[四角]を選択していると、選択文字列のサイズ変更ができません。
選択文字列のサイズ変更をするには、[書式]タブの[ワードアートのスタイル]グループにある[文字の効果]をクリックして、[変形]の[変形なし]を選択します。
一度[変形なし]を選択して、部分選択でフォントサイズを変更して、その後[形状]から[四角]を選択してください。
参考大きな文字を入力する方法については、以下の記事でも解説しています。
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